旧ブログのエントリを加筆・修正したものです。青字は現在視点からの解説です。
1月19日(金)、20日(土)
中部国際空港からソウル経由でヤンゴンへ。ヤンゴン国際空港には夜の十時頃に着く。ミャンマー渡航前に常宿のWhite House Hoteにタクシーで空港まで迎えにきてくれるように何度もメールを出したのだが、梨のつぶてだった。とはいえ、あの眼鏡のマネージャーが経営から手を引いて以来、あのホテルはこういうことばかりなのであまり驚きもせず、それでも夜分遅くヤンゴン空港に着いて、11時が門限のホテルにチェックインできなかったらたまらないので、空港で夜を明かして、早朝にタクシーでホテルに向かう。
が、着いてみるとどうも様子がおかしい。このホテルは朝の5時になるといつも、女の子たちが起きだして黙々と掃除をし始めるのだが、この日は6時半に着いた時でもドアが閉まったままで人気がなかった。ホテルの向かいの店でミネラルウオーターを買ったついでに店の主人に事情を尋ねると、なんと一ヶ月前に閉鎖されたとのこと。たしか元マネージャーがカンドーヂ湖の近くに新しいホテルをオープンし、このホテルはリニューアルするとは聞いていたので、リニューアルするまでの一時的な閉鎖かもしれないが……今回もここで当たり前のように寝起きして、シャワーを浴びて、洗濯をして、従業員の男の子たちと駄弁ってと思っていただけにショック。13年前に初めて訪れて以来、計5回泊まり、たくさんの人と出会い、ホテルの人たちとも仲良くなり、かつては漫画家の水木しげるも泊まった名門安宿だけにとても寂しい。
ということで大急ぎで他のホテルを探してチェックイン。値段はWhite House Hotelより高めだが、部屋は広くて清潔でコスパには見合っていた。ただシャワーが水なのは残念。昨日からの疲れが溜まっていたので、部屋に入って爆睡。夕方頃起きだすと、Messengerにメールがたくさん入っていたので、それに返事をして、夜の7時になるとMY005さんのお姉さんがホテルにやって来て、MY005さんへの荷物を受け取る。8キロもあったので、申し訳ないけど半分の4キロに減らしてもらった。私としては夕食を一緒に食べるつもりだったのだが、彼女は荷物を受けると「サンキュー」と言って、さっさと帰ってしまった。まあ、ここから家までバスで一時間くらいかかるようなので、ミャンマーの女性には遅すぎる時間だったのかもしれない。さらにこの後、若いミャンマー人女性の恋愛相談に乗りました。シリーズの彼女からメールが入って、近くに住んでいるのだから今から会おうと言うと、「こんな時間に外に出て行ったら、お父さんに怒られる!」と言われた(微苦笑)。こんな時間と言っても夜の8時に少し外に出るだけなんだけど。
彼女の門限は最近9時になりました。
1月21日(日)
昼頃今回弊社に登録してくれた女性たちにお会いしてきた年齢は21歳~28歳。スーレーパゴダ近くの公園で待ち合わせをして、その後、近く……と言っても歩いて25分ほどのところにある日本食レストランへ。その間、彼女たちと日本語で少し会話を交わしたが、皆日本語を勉強し始めて半年ほどだというのに、簡単な会話なら話すことができてびっくりした。特にピンク色のロンジーを着た女性は、さすが大卒だけあって、とても上手だった。やはりミャンマーの某老舗日本語学校の校長先生が「韓国人の次にミャンマー人が日本語が上手」というように、ミャンマー人と日本語の相性は良いようだ。
レストランに入った後、彼女たちにメニューを渡し、「好きなものをなんでも食べなさい」と言ったのだが(ちなみに日本円に換算すれば、そんなに高くない)、日本食を食べるのは初めてのようでなかなか注文が決まらず。結局、6人中4人は天婦羅うどんを頼んだ。天婦羅のようなものはミャンマーにもあるので、とっつきやすかったのだろう……が、皆、とても不味そうに食べていた(微苦笑)。日本に住んでいるミャンマー人もそうなのだが、うどんと蕎麦は口に合わないようだ。まあ、うどん自体あまり美味しそうではなかったが……。
食後は彼女たちの身の上話を色々聞く。大学生、幼稚園の先生、小学校の先生、看護婦など色々なバックグランドを持つ彼女たちだが、今は皆仕事を辞めて介護士として日本に行くために日本語の勉強をしているとのこと。他にも性格を知ろうと思って色々聞いたが、やはり短時間では難しかった。が、それでも彼女たちと面と向かって顔を合わせて悪い印象を抱く人はいないはずです。
その後、彼女たちをバス停まで見送ってお別れ。この後、MY004さんともお会いする予定だったが、あいにく彼女が頭痛を訴えてキャンセルとなる。残念。
ピンク色のロンジーを着た子はN2の試験に受かり、今は日本の介護学校に通っています。葛飾北斎の富士の絵が好きだそうで、あれを見るとやる気が湧いてくると言っています。
1月22日(月)
MY018さんとMY021さんに会ってきた。二人は友だちだったようで、MY018さんは写真で見たとおり、とてもおしとやかで、寡黙な女性だった。が、MY021さんはFacebookに載せているふざけた写真とは裏腹に非常に真面目で、これまで会ったミャンマー人女性の中でも一番シャイなんじゃないかと思えるほどシャイな感じの女性で、私と話す時もか細い声で恐る恐る話す感じだった。どうやら写真を撮る時だけふざけた格好をしているようである(ミャンマー人女性に多いパターン)。やはり会ってみないとわからないものだ。
某和食レストランに入って色々とお話。彼女たちはお寿司の定食を頼んだが、わさびを見ると顔をしかめて「ノーサンキュー」と言った(微苦笑)。相手の性格を把握したくて色々質問をしたが、二人とも口数が少なく、なかなか話が弾まない。聞いてみると、二人とも男性と口を利くのは苦手とのこと。
MY018さんはデザインの大学で一年勉強した後、ロンジーのデザイナーとして一本立ちしていて、自分の店を持っているようだ。でも「仕事はどうか?」と尋ねると、「好きな仕事だけど、忙しすぎるから、あまり面白くない」と答え、「これまでの人生で一番楽しかったことは?」という質問にも「仕事が忙しすぎて、あまりいい思い出がないと答え、「仮に日本人男性と結婚して日本に住むことになっても仕事を続けたいか?」という質問には、「やりたいけれど、幸せな家庭を築くことが優先」と答えた。平凡な人生を望んでいるようだ。
一方、MY021さんは実家の建築業を手伝っていて、楽しい思い出については、「カナダで働いている兄がお金を送ってくれた時」と答えた。また日本人男性と結婚した場合にDVに遭うことを極端に恐れていて、「日本人男性でそういうことをする人は少ない」と言うと、ホッと胸をなでおろしていた。ミャンマーではDVが非常に多く、それも妻や恋人の顔をバーナーで焼いたりというひどいものも多くて社会問題になっている。こんな可愛らしい女性が30歳を超えて独身というのは、日本人にはわからない感覚かもしれないが、こういった事情も絡んでいるのだ。そして改めて二人に「好きなタイプの男性は?」と尋ねると、口を揃えて「真面目な人」と答えた。それ以外に何かないか? と尋ねても、「ない」と首を振るばかりだった。
この日はこの後MY024さんともう一人とも会う予定だったのだが、MY024さんが急病で後日となった(結局、今回は会えなかった)。
1月23日(火)
昼頃日本の日本語学校への留学を考えている23歳のAさんに会う。たまに勘違いしている人がいるが、ミャンマー人女性はそんなに簡単に弊社に登録してくれない。彼女にも弊社のスタッフが数ヶ月かけてmarriage agencyの仕組みを説明して理解してもらい、私がミャンマーに来るということで、ようやく会ってもらえたのだ。
私とスタッフと彼女と三人で喫茶店に入って色々とお話。留学費用がものすごくかかるわりには(100万円くらい)教室に外国人しかいないから日本人と接する機会がない、アルバイトでは碌に日本語を使わない、そもそもアルバイトに追われて勉強する時間がほとんどなく、思ったほど日本語が上達しない、コスパに見合わない……ということで、私は日本留学反対派である。声を大にして言うと差し障りがあるので、相談を受けた親しい友達には「やめておけ」と言っている……が、それでもみんな来てしまう(微苦笑)。彼女にもそう話したのだが、やはり来ると言った。ということで彼女に色々日本の生活や日本語学校のことを教えてやり、少し日本語も指導。そして最後にmarriage agencyの話をすると、少しはにかんで、「いい人だったら結婚してもいい」と答えたが、まずは留学が先決ということで登録はしてくれなかった。こういう場合は無理に圧さない。いずれタイミングを見計らい、日本留学後一年くらいしてから、彼氏がいなければ、もう一度誘ってみようと思う。
もう一人は実習生を終えて12月にミャンマーに帰ったばかりの27歳のSさん。昨年の10月くらいからMessengerのビデオチャットでよく話すようになって、この度、私のミャンマー訪問の際に会う約束をして果たした格好。性格は素朴そのもので、実習生時代はお年寄りの日本人に大変可愛がられたというのもよくわかる。日本語能力試験はN5しか持っていないが、会話力はN4レベル、聞き取り能力はN3レベルくらいかな? また彼女はミャンマー人女性のわりには腕も脚も太いが、それもそのはず、実習生として日本に来る前はキャディーとしてミャンマーのゴルフ場で働きながらゴルフをプレーしていたそうだ。日本でも一度コースを回ったことがあるが、そのスコアはなんと108! なかなかの凄腕である。
まず二人でシェエダゴンパゴダに行く。彼女と一緒に行ったせいか、初めて窓口で外国人料金を徴収されなかった(微苦笑)。まあ本当は払うべきなのだろうが、入場料は10ドルくらいするので、いちいち払っていると懐が痛い……ということで今回は自己申告せず、彼女と自分に甘えることに。その後、タクシーで名前失念のデパートへ行って喫茶店に入り、さらにその後、デパート内のスーパーマーケットを散策。ドラゴンフルーツをプレゼントにもらいました。彼女はこういった接待に慣れてないらしく、終始ぎこちなくて、なんとかして私を楽しませようという態度がとても微笑ましかった。
彼女にも今回は登録の話はせず。あまりにも素朴な性格のため、まだその話をするのは時期尚早と判断したからである。そのかわり「私が結婚したら、あなたも結婚を考えてください」と遠回りに伝えておいた。ミャンマーではこういうしっかり者の女性に限って生涯独身になりがちなので、もどかしいのだが、焦ってすべてをぶち壊しにしたらなんにもならない。我慢、我慢。 ホテルに帰った後、突然、体調不良に陥って爆睡。
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