女性の平均学力
まずミャンマーもベトナムも日本より平均学力は低いです。ただこの記事によると、ベトナム人の平均学力はアメリカ・カナダ並みにあるようで、たしかにミャンマー人と比べるとベトナム人のほうが学力が高いように感じます(ただミャンマーは地方の少数民族の人々がミャンマー語を理解しないので、平均値を下げている部分はあると思います)。ただしその差は、一昔前の日本と韓国ぐらいもので、”追いつける差”のようにも感じます。
学力や学歴なんて重要じゃないと思う方もいるでしょう。それは平均学力の高い日本ではあながち間違いではないかもしれません……が、世帯収入で平気で二、三倍差がつく途上国では事情が違い、社会適応力に差が出てきます。これが私が東南アジアの女性であれば中産階級以上の女性をお勧めするゆえんです。
学力が低いとはどういうことかというと、時間という縦軸と地理という横軸がいずれも短く、自分だけの小さな価値観・世界観でしかものごとを考えられないということです。簡単に言えば短期的にしか物事を考えられず、視野が狭いということです。東南アジアの特に男性がすぐにばれるような嘘や言い訳をするのは、その表れ。また「途上国の貧しい子供たちは目がキラキラ輝いている」という物言いも、せいぜい明日の食事のことくらいしか考えていないからだと思われます。
とはいえ学力は後天的なもの
けれども学力が低いと言っても、いわゆる「頭が悪い」というわけではありません。知性=OS、知識=アプリだとすれば「OSの性能は悪くないのだけど、アプリが乗っていない」つまり「知性は低くないのだけど知識がない」というのが彼女たちの現状です。ということでアプリをダウンロードしてインストールすれば、つまり勉強や生活する中で知識を蓄えれば、自ずと問題は解決すると思います。知性は先天的なものですが、知識は後天的なものです。ということで私は仕事などで彼女たちに何か指示をする時は、まずは大枠を述べ、それから具体的な指示を出すようにしています。この仕事は会社全体の業務の中でどういう意味があるのかを理解してもらうためです。こういうことを繰り返していけば、自ずと彼女たちの価値観・世界観は広がっていくと思います。
また子供の教育については母親が大きな役割を果たすので気になるところですが、ミャンマーもベトナムも学歴や資格が日本以上に物を言う社会なので、あまり心配していません。キッチンテーブルで母親がテキストを広げて日本語の勉強をしていれば、自ずと子供にも勉強の習慣が身につくかな?と思います。
日本語能力
次に肝心の女性の日本語能力のお話。
やはり交際前に女性と十分コミュニケーションしたいのか、日本語能力の高い女性を希望する男性は多いです(逆にまったく気にしない方もいますが)。そこで実際の女性の日本語能力はどの程度のものなのか、日本語能力試験(JLPT)のレベルを参考にしてお話しします。
まずN1ですが、さすがにペラペラです。が、やはり漢字の壁は厚く、新聞をスラスラ読めるというわけにはいかないようです。あれだけ一生懸命勉強しても、読み書きの段階でネイティブのようにはいかないと思うと、ちょっと不憫ですね。
次にN2。一昔前まではN2に合格するミャンマー人はほとんどいなかったそうなんですが、今は20代のうちに合格する人がザクザクいます。参考までにN2取得者が書いた文章を載せておきましょう。
辞書を引きながら書いたものだと思いますが、”あっぱれ”と言いたくなるぐらい上手です。
N2を教えるためにはN1レベルの日本語をほぼ完全にマスターしていなければなりませんが、現状、そんなミャンマー人はほとんどおらず、皆、独習してN2を取得しています。だから私も時々質問されるのですが、これが本当に難しい。参考までにこのあいだN2の友人が送ってきた問題を載せておきましょう。
わかりますかね?私、わからなかったのでネットで調べて、最終的に日本語教師ではなく日本語の研究者のコメントに当たって解決しました。
次にN3。これが一番多いですね。一応、日常会話レベルということになっています。参考までにまたN3の友だちが書いた文章を載せておきましょう。
一応、書けていますが、まだ自然な日本語が身についていない感じです。少しずつ直してやればどんどん上達して行きます。この子には3年前初めて会った時はまだ「あいうえお」しか言えなかったので、ここまで上達するとは感慨深いです。
そしてN4以下となると挨拶以上の会話は困難となります。実習生の日本語能力の用件は”N4相当”で、日本語能力試験のN4に合格しなくても送り出し機関が課したN4のテストをパスしたら来れるので、このレベルの日本語で日本に滞在している外国人もたくさんいます。
ただコミュニケーションができないから諦めるというのは少しもったいない気がします。言葉などどうせいずれ取得するもの……性格など言葉が多少通じなくてもなんとなくわかるものです。また言葉が通じない時にお互いどんな努力をするかで愛情を推し量れる部分もあります。
ミャンマー人やベトナム人の日本語学習者の学習意欲は、おそらくみなさんの想像以上に高く、教えてやればかなり感謝されます。私が「ミャンマー人女性・ベトナム人女性と交際する時のマナー」のエントリで日本語は重要なコミュニケーションツールと言っている所以。共通の話題がなくて困っても、日本語を教えているうちに心を通わすことができます。
また女性の母国語を勉強するのもかなりの好印象を与えます。まだ旅行会話レベルですが、私もミャンマー語を勉強しているので、こちらを参考にしてください。
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