国際結婚業界の見通し(2021年9月2日加筆修正)

国際結婚業界の今後の見通しについて私の考えを述べたいと思います。

現地女性の紹介について

まず現地女性の紹介についてですが、現在東南アジアへの自由な渡航は不可であり、各社とも現地女性の紹介を見合わせている状態です。中には現地女性とのビデオチャットによるお見合いをしているところもあるようですが、コロナ禍が収まりそうもないこの状況下では東南アジア各国への自由な渡航は2022年の末までずれ込む可能性大であり、果たして一度結婚の約束をしても両人がそれを守れるのか、一度も顔を合わしていないのに配偶者ビザは下りるのかという疑問はあります。その点については当該各社にお問い合わせください。なおミャンマーへの自由な渡航は2023年にまでずれこむと私は見ています。

 

ますます困難になるベトナム人女性との結婚

というわけでしばらくこの業界、しばらくは在日女性を中心に回っていくと思われます。そしてその中心がベトナム……がしかし、最近そのベトナム人女性の国際結婚業界に激震が走りました。

コロナ禍で少々停滞気味とはいえ、順調に経済発展を遂げているベトナム、なんと一旦1.8台にまで落ちた出生率が2.0台にまで回復したとのことです。一旦落ちた出生率が回復するというのは世界的に当然、これはベトナム人同士の婚姻率が上昇し、外国人たるわれわれ日本人男性がベトナム人女性の中から配偶者を見つけることが困難になっていることを意味します。

実際、同業者の方にお話を伺うと状況はなかなか厳しいようで、年齢も収入も許容範囲内のはず、それを承知でお見合いをしたにも関わらず、ベトナム人女性のほうから交際を断ることがあまりにも多く、頭を抱えているのだとか。特定技能という職種も増え、合法的に滞在期間を伸ばせることも影響しているようです。

また在日女性だけに話を限定すると、続・奥様はベトナム人の「マジで実習生が集まらない…」にもあるように、いよいよベトナム人実習生が集まらなくなっているようで、今後、パイ自体が縮小傾向にあります。ポスト・ベトナムの候補として挙がっているのがバングラデシュとインドネシアだそうですが、実習生としてはまだしも配偶者候補としてムスリムはなかなか難しいのではないかと思います。まぁムスリムにも濃淡があり、インドネシアの都市部の半分くらいはキリスト教徒なんですが……。

またコロナ禍が明けた後も現地のベトナム人女性の要求水準はより厳しくなっていくと思われます。ベトナムより経済水準の高いタイで一度リサーチしたことあるのですが、ご多分に漏れず女性の未婚率が高いタイの女性たちも、やはり内心では良き夫に恵まれて家庭を築きたいと思っているのですが、そうは言っても外国にまで行って結婚するのは面倒、日本には良いイメージを持っているのですが、タイに比べて忙しすぎるということで、国際結婚にはかなり消極的でした。ベトナムもこうなると思います。

で、ミャンマーのほうはどうかというと、ご存知のとおり現在は大変な状況で、たしかに出国圧力は高まっているのですが、それでも好きでもない男性と結婚する気はサラサラないのは以前と変わるところはありません。そんなことを言えば、どつかれますよ(苦笑)。「難民キャンプにでも行くわ!」と言われるのがオチです。

中国の台頭

最後にもう一つ。

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中国の台頭って何をいまさらかもしれませんが、国際結婚業界のお話です。上図を見ればわかるとおり、2030年に中国の人口ピラミッドが現在の日本とほぼ同じ形になり、少子高齢社会に突入します。畢竟、各産業で人手不足に陥り、外国人労働者に頼るということが予想されます。また私は詳しくないのですが、韓国の介護士不足は日本以上に深刻で、こちらも外国人に頼る傾向がますます強くなっていくと思われます。

介護士の主な担い手となる東南アジアの女性を日中韓で奪い合い……この争奪戦に勝つのは実習生に中途半端な待遇しか用意できない日本には難しいと思われます。そうなると外国語学習も日本語から中国語・韓国語にシフトする人も増えると思われ、それは国際結婚業界におけるパイの縮小を意味することになります。

というわけで、残された時間は実はそんなに多くないのです。

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