国際結婚の離婚率が7割というのは嘘

旧ブログの同タイトルのエントリのリライトです。

エントリは2017年の3月に書いたものですが、それから3年経ってようやく離婚率3割の嘘が世間にも浸透したようで、「離婚率/嘘」でググると関連記事がザクザクと出てきます。

この3割という数字をどう算出したかというと、

という数式で算出しているようです。

例えば厚生労働省の平成27年(2015)人口動態統計の年間推計によると、2015年の婚姻件数は63万5000組、離婚件数は22万5000組。これを上の数式に当てはめると離婚率は約35%になります……が、この数式がおかしいのは「その年に離婚」した人は「その年に婚姻」したとは限らず、「その年」の前から結婚している人も含まれるということです。分母は「その年」の全婚姻世帯数じゃないとおかしいですね。

ちなみに厚生省は以下の数式で離婚率を算出しています。

これによると2015年の離婚率は1.5。つまり1000人に1.5人の割合でしか離婚していないことになります(この数字も分母に未婚の人を含んでいるので、いまいち実感に沿わない数字ですが)。そしてここなんかによっても、離婚率は年々低下傾向にあります。

して国際結婚ですが、これも分母にその年の国際結婚件数、分子にその年の国際離婚件数を取って、ありえない数字を弾き出している方が多いようです。

ちなみに平成22年の国勢調査によると、この年に国際結婚をしている夫婦の数は704641組、そして厚生労働省の人口動態統計の第1-42表 離婚件数,年次×夫妻の国籍別によると、平成22年(2010年)の国際離婚件数は18968件。ということで分母に国際結婚をしている夫婦の数、分子に国際離婚件数を取って国際離婚率を算出してみると、約2.7%となります。

たしかに日本人同士の夫婦よりも高い数字ですが、国際結婚が言葉や文化・風習の違いを乗り越えなければならないものであることを考えれば、決して高い数字とは言えないでしょう。

誤解のないようにしてもらいたいものです。

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