ビルマハイウェイ

クーデターから始まった2月1日から4月半ばのミャンマーの正月休みまでの間はなかなか仕事が手につかず。なにせ友人の多いヤンゴンやマンダレーのような大都市の街中で真昼間から軍隊が銃をぶっ放し、夜は夜はで兵士が大挙してデモ参加者などを拘束しにきて、友人からはSOSのメールが頻繁に入り、その間も「銃声が聞こえます!」「兵士が来た!」とかというメッセージが入って会話が途切れ、そもそもインターネット自体が頻繁に遮断され、FBやTwitterのタイムラインには無残な姿を晒す遺体の写真が頻繁に流れてくるものですから、精神的にかなり消耗しました。

そんな時に日本にいる私にできることといったら、ささやかながらの寄付と……あとはなんだろう?と考えた挙げ句、やはり私も弊社に申し込んでくる男性と同じく読書に嗜んでしまう人間ですから、ミャンマー関係の本を読み漁ることでした。

恥ずかしながら、私は軍政など既に過去のものと思い込んでおりましたから、5年前にミャンマーを再訪する際に根本敬先生の「物語ビルマの歴史」は読んでいたのですが、以来、あまりミャンマーのことは勉強してこなかったのですが、その不明を恥じて改めてミャンマーについて学びなおした次第。

その中で出会ったのがタンミンウーというミャンマー人男性が書いた「ビルマハイウェイ」という本です。タンミンウーは国連事務総長を務めたウ・タントの孫で、ハーバード大学やオックスフォード大学を出た後、国連やミャンマー政府で勤務した経験のある人物で、おそらくは現在ミャンマー人として最高レベルの知識人です……が、どの程度ミャンマーの人々に影響力があるのかはわかりません(苦笑)。なんとなくですが、インテリ村でしかもてはやされていないような悪い悪寒が……。

それはともかくこの「ビルマハイウェイ」は素晴らしいです。ミャンマーの歴史、文化、社会、政治経済、そして軍政や民政までを等価の眼差しで見つめ、精緻な筆致で描いた大傑作。まるで彼と一緒にミャンマー、周辺の中国雲南省、インドのアッサム地方を旅しているような感覚が陥り、ミャンマーという国が立体的に心身に染み込んでくるような気がしてきます。ミャンマーに興味がある人には一読を強くオススメします。今、彼の最新作「ビルマ必史」を英語で読んでいるので、おいおい感想なども綴ってまいりたいと思います。

蛇足ですが、笑ったのはビルマを訪れたマハトマ・ガンジーが述べた次の一言ーー。

ビルマ人女性の自由さと活力には魅了された。ビルマ人男性の怠惰に胸が痛んだと同じくらい。

他に中西嘉宏先生の「ロヒンギャ危機―『民族浄化』の真相」、宇田有三さんの「ロヒンギャ 差別の深層」、春日孝之さんの「黒魔術がひそむ国 ミャンマー政治の舞台裏」などが面白かったです。ミャンマー関連では日本人が結構頑張っている印象です。

またWebでは日本貿易振興機構(JETRO)のミャンマーのページが現在のミャンマー情勢を知るのはもってこいです。優れた論稿を無料で読めるスグレモノです。

それではまた。

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