お見合いの一例として

旧ブログのエントリ「コロナと雪が降る中でお見合い」のリライトです。男性から承諾を得ましたので先日のお見合いの模様をより詳しく実況中継風に書きます。

ず当社では男性から仮登録があった場合、女性の写真とプロフィールを渡して希望の女性を選んでいただきます。その後、希望順に今度は女性に男性の写真とプロフィールを渡して、お見合いを打診します。その際、女性が男性に興味を示して、日本語または英語でコミュニケーション可の場合は、Lineなどで二人で自由に話してもらいます(基本、私が付き添うということはありません)。

その際の注意事項としては、SNSの書き込みでの印象と実際の印象が違うことがあること、またビデオチャットをする場合には女性の言葉になまりがあって、特に東南アジアの人々と接したことがない人は違和感を感じることがあるということです。

してお互いに好印象を持った場合は正式にお見合いということになり、男性に必要書類を提出してもらい、面接をして、お見合いの日程を決めます。今回はコロナと雪の下、女性が一人で電車に乗れないので私が最寄り駅まで迎えに行き、某駅で二人を引き合わせました。初対面の二人は少し照れくさそう。男性は事前にお見合い場所のカフェを下調べしていたらしく、私たちを案内してくれましたが途中迷子になってビルの中をぐるぐる回る羽目になり、やっと見つけたカフェも人がいっぱいで順番待ち。ということで私が適当にカフェを探して、そこに入りました。出だしでつまづきましたね(苦笑)。

性はお見合い前日に現地に入ってホテルに泊まっていたのですが、直前になってだんだん緊張してきたらしく、前夜に私に連絡してきて想定問答集みたいなものを用意してきたようです。私との面接の後もまとめめいたものを送ってきたのでびっくりしましたが、律儀な性格の方なのです……が、それでも(いや、それゆえか?)三十路になるまで彼女ができたことは一度もなく、婚活パーティーなんかに参加してもまったく相手にしてもらえず、デートの経験数も数回しかなく、完璧な非モテだったとか。

対する女性はこちらも三十路を越えていますが、美少女といってもいいほど容姿端麗で、日本語はあまりできませんが頭脳明晰、性格は実直、おまけに料理上手ときて、正直女性として申し分がありません(ちなみに彼女にはこれまでお見合いの申込みは四回あり、お見合いは自体は二回目でした)。

まさに両人は私が常々提唱している非モテ日本人男性とミャンマー人女性の組み合わせであり、二人のお見合いが実現したことについてはは感慨深いものがあり、二人の会話もつつがなく進んでおりました……。

、私は次の男性の言葉に耳を疑いました。子供は何人ほしい?と話題になった時のことです。彼女が二人と答え、男性に答えを促すと、なぜか彼は「どうぞ」という感じで両手を彼女に差し出しました。意味がわからなかったので尋ねると、なんと彼は「自分は父親になる自信がないので子供が欲しいとは思わないのですが、あなたが欲しいならどうぞ」と答えたのです。さらに仮に交際に発展したなら月に二回は会ってほしいと私が言うと、彼は狼狽して「両親に上京する言い訳をなんとすればいいか……」とのたまわったのでした(彼は両親と同居しています)。正直、呆れました。それじゃあモテないはずです。

1時間半?ほど話し込んだ後、この日はちょうど彼女の誕生日だったので、近くのアウトレットパークへ行って彼女への誕生日プレゼントを買いに行きました。ミャンマーでは誕生日の際は当の本人が家族・友人に奢る習慣があるのですが、ここは日本なので日本流で……が、女性へのプレゼントというのは難しく、私たちは何を買っていいのかわからず、 彼女も遠慮して何も欲しくないというばかりで、結局、彼はそんなに高くない化粧品を彼女にプレゼントしました。そしてその後、私は二人を置いて姿を消し、近辺を軽く観光していたのですが、しばらくして彼から連絡があり、私と別れた後二人で食事してその後無事彼女を駅まで送り届けたという報告を受けました。これにてお見合いは無事終了――。

日、私が彼にメールを送り、赤字の二点についてやや強く嗜めると、彼は恐縮しきりの様子でした。まあ、自分の失態に気づいているのはいいことですが、それにしても三十路を越えたらそろそろ親離れしないと大変まずい。親の言うことを聞いてもいいのは大学受験の時までで、その後の就職や結婚は親が情報をアップデートできていない可能性大ですから、親の言うことを真に受けると自分が馬鹿を見ます……といろいろありましたが彼はぜひ結婚を前提に彼女と交際したいとのこと。その旨を彼女に伝えると彼女も承諾しました。ひとまず、めでたしめでたし……が、その彼女も全開に喜んでいるふうではなく。やはりお見合いの際の彼の消極的な態度が気にかかったのでしょう。案の定、その後彼は「私と本気で結婚する気あるの?」と質問攻めにあって辟易でしているようでしたが、彼女でなくてでも誰でもそう言いたくなりますよ。また彼は女性と濃い話をするのも初めての経験のようだったので、私は「女性の言葉は常に非論理的でありつつ、本人だけは論理的と思い込んでいる節があり、いちいち真面目に聞いていては心を病むので、取捨選択して適当に聞き流すべし」とアドバイスしておきました。

それでもなんとか交際にはこぎつけました。これが本人女性が相手であれば、100%確実に振られていたでしょう。彼女が交際を承諾したのは、ひとえに彼が誠実な性格だからです。怠惰で浮気性の現地の男性に慣れている彼女たちには男性の欠点に寛容なところがたぶんにあるのです……が、私としてはそんな女性に甘えたりず、彼にはせめて人並みに男らしい振る舞いをしてほしいと切に願っております。

いうことで第一歩は踏み出せました。数ある婚活本にはまずは女性との交際経験を積むことが肝要などと書かれていますが、それらの本が見落としているのは、多くの非モテ男性にとって女性との交際までこぎつけるのが一苦労二苦労ということです。経験を積めるほど数多の女性と交際できるのなら、それは非モテとは言いません。

かくいう私も非モテを舐めていた節があったので、それについては大いに猛省しております。

とにもかくにもこの記事の掲載を許可していただいた男性に厚く御礼を申し上げます。そして二人の交際が実を結び、このエントリが全国の非モテ男性に届くことを願い筆を置きます。

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